トラッキング現象による火災とは?原因、頻度、対策まで徹底解説

 
近年、コンセントのトラッキング現象による火災が増加しており、問題視されています。
 
 
東京消防庁: 電気火災を防ごう
東京消防庁: 電気火災を防ごう
 
 
ホコリや水分がコンセントと電源プラグの隙間にたまることによって、そこに微弱な電流が流れて火花放電が繰り返されます。
 
すると電源プラグの樹脂部分が徐々に炭化していき、トラック(電気の通り道)が形成され、そこにさらに電流が流れることによって発火につながります。この現象を、「トラッキング現象」といいます。
 
トラッキング現象は、気づかないうちに発生していることもあり、電気火災の原因の多くを占めています。本記事では、トラッキング現象による火災の概要、発生頻度、統計データ、原因、対策について詳しく解説します。
 
 

トラッキング現象とは?

トラッキング現象は、コンセントに差し込んだプラグの周辺に、ホコリや水分などの湿気が付着することで、差し込みプラグの刃の間に電流が流れて火花放電を繰り返し、出火する現象です。
 
 
具体的には、以下のような流れで発生します。
 
電源プラグのトラッキング現象
電源プラグのトラッキング現象
 
電源プラグとコンセントの隙間に埃が溜まって湿気を吸収し、電流が流れ火花放電が繰り返される。すると、その熱がプラグの表面を加熱し炭化が起き、「トラック」と呼ばれる電気の道を作る。そしてそれがさらに電流を流し、発熱がふえさらに炭化が進む。最終的に発火が起きる…というわけなんですね。
 
 

トラックが成長する仕組み

以下の動画は、トラックが成長する過程を示したものです。
 
 
電源プラグに水分がたまっていると、火花放電が繰り返し起きて炭化が進み、発火が起きる様子がよくわかりますね。
 
ホコリを溜めない、コンセントやプラグが濡れない、といった注意の必要性がよくわかります…
 
会社のオフィスにあるコンセントには、ホコリが溜まっていないでしょうか?ぜひこの機会にご覧ください。
sanwa: ホコリから守る!シャッター付きタップ
sanwa: ホコリから守る!シャッター付きタップ
 
 

発生頻度と統計データ

トラッキング現象による火災は、近年増加傾向にあります。
東京消防庁の統計によると、令和3年中におけるコンセントの火災状況は86件、差し込みプラグの火災は82件です。
 
 
 
2016年から2021年に発生した配線器具の発火事故250件の内訳は以下のとおりです。
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 ~配線器具の火災に注意!!~
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 ~配線器具の火災に注意!!~
 
2019年から2021年は2年連続で増加しており、テレワークの普及に伴い配線器具の使用が増えたことが関係していると推定されます。
 
また、発火事故の原因として多いのは、家庭内のホコリ、水分の付着によるトラッキング現象です。
 
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 ~配線器具の火災に注意!!~
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 ~配線器具の火災に注意!!~
 
それ以外にも、外部からの力で断線してショートしたり、接触不良が起きて異常発熱が起きたりすることにも、同じくらいの注意が必要ですね…
 
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 配線器具の火災に注意!!
nite: 減少傾向から一転、2 年連続事故増加 配線器具の火災に注意!!
 

原因

根本的には、2つの現象が関係してきます。
  • ホコリや水分が溜まる
  • 火花が散る
 
長期間、隙間がある状態でずっと差し込まれているとホコリや水分が溜まっていき、トラッキング現象が発生します。
 

対策

トラッキング現象による火災を防ぐための対策は、以下の通りです。
  • 隙間が生じないように、しっかりとコンセントを差し込む
  • 長期間差しっぱなしのプラグは、最低でも年に1回はコンセントから抜いて掃除して、ホコリを取り除く
  • 使わないコンセントはコンセントキャップなどを用いてふさいでおく
  • 変色している古いプラグは新しいものに取り替える
  • プラグの根本に、絶縁キャップが付いたコンセントを使う
 
その他の火災を防ぐために、以下が有効です。
 
  • 電源コードを机やドアに挟まないように、設置する
  • 電源プラグをコンセントから抜くときは、電源コードを引っ張らず、電源プラグを持って抜く
  • たこ足配線を避ける
 
コンセントにたくさんの電源プラグをさしている状態を「たこ足配線」と呼びます。
 
この状態は一つのコンセントに大量の電流が流れるため、ホコリや水分がたまった状態で抜き差しすると、より大きな火花を発する危険があります。たこ足配線は極力避けるようにご注意ください。
 

まとめ

トラッキング現象による火災は、気づかないうちに発生していることもあり、電気火災の原因の多くを占め注意が必要です。
 
原因としては、電源プラグとコンセントの間に小さな隙間ができ、そこにホコリや水分がたまって火花放電が繰り返しおこることです。
 
対策としては、隙間が生じないようにしっかりと差し込み、定期的に掃除をしてホコリを取り除くことです。トラッキング現象を防ぐように設計された製品も販売されています。必要に応じて使用を検討ください。
 
 

参考資料

 
 
 
 

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